カレンダーコレクション
こよみのギャラリー
世界のカレンダーコレクション
カレンダーは単に日付を示すだけでなく、その時々の社会状況や生活様式を映し出す「時代の鏡」です。
未来計画表として予定や目標を見通し、ときには吉日や節目を通して新たな一歩を後押しする存在として、人々の暮らしに寄り添ってきました。また企業にとっては、販促品やノベルティとして人と人をつなぐ大切なコミュニケーションツールでもあります。
いつの時代も、暮らしを豊かにし、生活を便利にしてきた——それがカレンダーです。
当社代表・強口邦雄は、国内外のカレンダー文化を研究するため、世界各地のカレンダーを収集してきました。そのコレクションは1,000点以上にもなり、現在はトーダン本社ならびに暦資料室(茨城工場内)に大切に保管されています。
ここでは、その貴重なコレクションの一部を、簡単な解説とともにご紹介します。
1779〜1849年 (安永8〜嘉永2年)
1779年(安永8年)
伊勢暦 販促品
伊勢暦師:山口右兵衛による暦。
伊勢暦は、伊勢神宮に仕える御師と呼ばれる人々が、全国の檀家に配り歩いたものです。当時の日本で最も普及していた暦(今で言うカレンダー)です。
1850〜1899年 (嘉永3年〜明治32年)
1873年(明治6年)
改暦弁 販売品
改暦に合わせ福沢諭吉により書かれた解説書。急遽「旧暦」から「新暦」に変わったことによる国民の不安を少しでも緩和するために出版され、歴史的ベストセラーとなったようです。
1888年 ドイツ
糸メーカー 販促品
Ackermann社製。日本では単色刷りの木版印刷が主流だったこの時代、ドイツではすでに多色刷りのリトグラフ(石版印刷)が使われており、カラフルな出版物が普及していました。
1898年 フランス
ラマルティーヌ詩集 販売品
フランスを代表するロマン派の詩人、ラマルティーヌの詩を毎月、イラストともに掲載した小冊子型のカレンダーです。実用性よりも情緒を重視した、フランスらしい逸品です。
1899年 アメリカ
街の商人向け 販促品
こちらも型抜きされた商品ですが、1枚絵でカレンダーの束が本体下部にホッチキス留めされています。比較的事業規模の小さい、町の商店などが配布していたものだと思います。
1900〜1949年 (明治33〜昭和24年)
1902年(明治35年)
引札(略暦) 販促品
右(黒字)に新暦、左(赤字)に旧暦が印刷された略暦です。改暦から30年近く経過しても旧暦が生活に必要不可欠であったことが伺えます。中央の名入れスペースには商店の名が記されています。
1903年 英・独・米?
オランダ・タイル 販売品
トーダン創業年と同じ1903年に使われた外国のカレンダーです。面白いのは、表紙の印刷を見るとイギリスで企画され、ドイツで印刷され、アメリカでも販売されたことが伺えるところです。
1905年(明治38年)
引札(略暦) 販促品
前述の1902年の引札と基本同じですが、こちらは単色刷りです。引札は現代のカレンダーと違い、文字がぎっしり詰まっている「暦注(れきちゅう)」と呼ばれるもので、当時は生活の羅針盤でした。
1908年 フランス
郵政・電信公社 販促品
聖人暦、日の出・日の入り、節気の情報などが掲載されおり、ページをめくると裏面にはマルシェなど定期市の予定が記されています。このカレンダーは郵便配達員さんが年末の挨拶として配り歩いていたもののようです。
1925年 アメリカ
格言系 販売品
本体上部に聖書の一節や、詩人の言葉が掲載されています。12ヶ月分のカレンダーがハトメで留められた、シンプルかつ安価な仕上がりです。写真には1925・27・41・42の4年分が写っています。
1928年 アメリカ
コカ・コーラ社 販促品
コカ・コーラ・ガールと呼ばれる女性と特徴的な曲線を持つコーラのコンツアーボトルが描かれた、広告ポスター兼カレンダーです。当時はテレビもネットもない時代で、カレンダーは最強の広告媒体でした。
1933年 アメリカ
石鹸と日用品メーカー 販促品
ユニリーバの前身と言われる企業のカレンダーで、当時圧倒的なシェアを誇っていた家庭用洗剤のパッケージそのものをデザインとして採用しています。本社はイギリスですが、アメリカで配布されていたもののようです。
1936年(昭和11年)
東京日日新聞社 販促品
毎日新聞社の前身にあたる東京日日新聞社が発行したカレンダーです。欧米のライフスタイルが急速に浸透した当時の、ゴルフを楽しむ女性たちの姿が描かれています。どう配布されていたかは不明です。
1937年 アメリカ
保険会社 販促品
将来の安心を売る保険会社にとってカレンダーは、契約者様と常に連絡が取れることを目的として、毎年配っていました。このカレンダーには新年の挨拶状が付いていることから、贈り物であったと推測できます。
1950〜1999年 (昭和25〜平成11年)
1952年(昭和27年)
益世館出版 販促品
カレンダー下部に余白がある、今も変わらぬデザインの名入れカレンダーです。表紙に「日曜祭日表」が付いており、「実用新案」との記載があることから、アイデア商品だったことが伺えます。
1957年 アメリカ
風邪薬ブランド 販促品
子供用風邪薬を宣伝したカレンダーで、画像を見ると前年の12月から使える13ヶ月カレンダーになっています。家庭の(壁の)定位置を早めに確保する工夫がなされたアイデア商品です。
1960年 フランス
郵政・電信公社 販促品
1908年版として紹介したカレンダーと同じもので、その約50年後に出版された商品です。印刷もカラーになり、時代の違いを感じます。裏面にはフランスの国鉄路線図が描かれています。
1962年 デンマーク
X線装置メーカー 販促品
表紙には当時の国王フレデリック9世が掲載されており、愛国心を感じる商品です。カレンダーは英語表記なことから、海外の取引先などグローバルでの配布目的で作られたカレンダーではないでしょうか。
1963年 ベトナム
日めくり 販売品?
表紙には吉祥の象徴とされる「鳳凰」のような鳥が描かれています。カレンダーを見るとベトナム語、フランス語、中国語での表記があります。この辺はベトナムの時代背景も関係しているでしょうか。
1966年 アメリカ
証券仲介業者 販促品
淡いグリーン色のプラスチックフレームに入った卓上カレンダーです。この時代、パステル色が流行したことに象徴されるカラーリングです。温度計が付いていることで、便利グッズとして使ってもらおうという工夫が伺えます。
1973年 イギリス
陶器製イヤープレート 販売品?
Alfred Meakin社が製造したイギリスの伝統的なトランスファーウェア様式のカレンダーです。外周に毎月のカレンダーと星座のシンボルが描かれています。
1975年 アメリカ
シュリッツ社 販促品
ビール醸造会社のカレンダーで、アフリカ系アメリカ人の肖像画が、その人の功績と共に掲載されています。さらに日付のマス目の中にはアフリカ系の人々の歴史上の重要な出来事や誕生祭が書かれています。
1976年 アメリカ
建国200年記念プレート 販売品
Spencer Giftsという小売業者が日本で製造し、米国内で販売した陶器製の記念プレートです。国鳥である白頭鷲と星条旗をモチーフにした盾、ラテン語で「多州からなる一国」を意味する標語が描かれています。
2000年〜現在 (平成11年〜) 準備中
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